健康保険加入者(社会保険加入者のことをいいます。)であり、高額の医療を受ける予定のある方 「高額医療を受けた後に、健康保険協会に医療費を請求するのかな?」
こういった疑問に答えます。
✔ 本記事のテーマ
【健康保険】高額療養費請求と限度額申請書(違い)
✔ 記事の信頼性
記事を書いている僕は、社会保険労務士・行政書士実務経験五年。
✔ 読者さんへの前向きなメッセージ
本記事では「これから高額医療を受ける」という方に向けて書いています。
この記事を読むことで、「高額医療を受ける場合の社会保険の活用の仕方」をイメージできるようになると思います。
社会保険労務士・行政書士で人生が変わった僕が、社会保険労務士・行政書士に感謝の気持ちを込めつつ、記事を執筆します。
✔ この記事を読む読者さんの特徴
本記事を読まれる方は、社会保険に加入しているけれども、高額医療での活用の仕方が良く分からないといった方が多いと思います。
それでは、さっそく見ていきましょう。
高額療養費請求について
あなたに質問します。高額療養費は医療費支払後に請求するものと思いますか?
高額療養費は、医療費支払後に健保協会へ請求するものであると、考えている方が多くいらっしゃいます。正直、社労士合格者でもこのような勘違いをしている方はいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事では、「請求はいつするのか」という疑問に焦点をあてて、必要最低限の知識について述べていきます。
国から援助を受ける場合は、大抵支払後に申請する流れが多いかと思いますが。
確かに、助成金などは、支払後に国へ請求するという流れが多いと思います。
これから、僕の見解を述べていきます。
高額療養費の請求は不必要
結論から述べると、高額療養費の請求は不必要です。
限度額申請書
医療機関に医療費を支払う前に、限度額申請書の発行を健保協会へ申請しましょう。
限度額申請書を医療機関に提示することで、患者負担分医療費と高額療養費の差額のみを患者が支払うことになります。したがって、この申請書をもって医療機関に行けば、後日高額療養費を請求する必要はないということになります。
↓全国健康保険協会:健康保険限度額適用認定申請書
高額療養費を請求すべき方
以後は、高額療養費を請求すべき人について簡単に述べます。
高額療養費を健保協会に請求すべき方は、概ね限度額申請書を請求せず、高額医療費を医療機関に支払った方です。この方は、後日高額療養費の請求書を領収書を添付して健保協会に請求することで、指定口座等に高額療養費が振り込まれます。
↓全国健康保険協会:高額療養費
まとめ
今回は、健康保険加入者の高額療養費請求について述べました。
高額療養費請求をする方は、概ね限度額申請書を医療機関に提出せず、高い医療費を既に支払った方が申請することについて述べました。
したがって、限度額申請書を提示すれば、支払うべき医療費と支給される療養費の差額分のみを、患者が支払うという流れになっています。加えて、有効期間が1年間についても注意を払う必要があります。
コメント