糖尿病

医療

糖尿病は、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が多くなりすぎる病気です。初期には症状がほとんどありませんが、進行すると動脈硬化が進み、脳卒中や虚血性心疾患になりやすくなります。また3大合併症として、網膜症、腎症、神経障害があり、失明や透析につながる病気でもあります。

特定健康診査では、食事をとらずに測った血糖値(空腹時血糖)のほか、HbA1cの検査を行うことがあります。ヘモグロビンは、血液の中で酸素を運ぶ働きをしていますが、その一部はブドウ糖と結合します。これがHbA1cです。血糖値が高い状態が続くと、ブドウ糖と結合しているヘモグロビンが多くなるので、HbA1cが高くなります。血糖は食事の影響を受けるのに対して、HbA1cは、だいたい2ヶ月くらいの血糖を反映するので、直前の食事の影響を受けにくい糖尿病の指標として、検査でよく利用されています。

糖尿病の予防のためには、摂取エネルギー量をとりすぎないこと(外食を減らしたり、和食中心の食事、野菜を多くとることなどもおすすめです)運動をすること(軽いウォーキング、なるべく階段を使用するなど)アルコールをとりすぎないこと、たばこを吸わないこと、野菜や大豆製品、海藻、きのこなどを多くとることなどがあげられます。特に、砂糖の入った飲み物をとりすぎる習慣のある人は、糖尿病のリスクが高まります。肥満も糖尿病のリスクを高めますが、日本人ではやせていても糖尿病になりやすい人がいますので、肥満や過体重のない人でも注意が必要です。

厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトより

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