有期雇用契約の上限年齢を定めることができるか④

お知らせ

Q:有期労働契約を長期間反復更新している従業員がいる。正社員には定年年齢があるため、同じように更新上限の年齢を定める方法は可能か。通算契約期間や回数は可能であるが、年齢を年数に置き換えて書くべきか。上限年齢を定めることが出来る場合に、留意点とは何か。

A:就業規則に特別の定めを規定

厚労省のモデル労働条件通知書では、上限の有無を明示する形になっているが、労働契約関係の明確化に資するために書いたものであるとしている。

有期契約を長期間反復更新している場合でも、運用として一定の年齢を上限にしていることもあり得る。もっとも、年齢を書くとその年齢まで契約更新が必要になるのではないか、という懸念も生まれる。あくまでも契約期間の上限であり、上限よりも前に契約が終了する可能性があることは、更新基準を明示する上であらかじめ説明すべきである。

今回は、労働条件について述べた。次回は就業規則について述べる。

厚生労働省公認.労政協労管ニュース六月号.二〇二四年.六頁。

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