筆者は、比較的、年齢の割には、物忘れが激しく、困っていた
時期がありました。
また、何回か述べているが、筆者のブログの読者様には、若い学生
さんも多いので、今回は、「記憶力の鍛え方」について、綴りたい
と思います。
まず、人間の「記憶力」というのは、ある程度、アプリオリに決まっ
ています。
受け入れたくない事実だが、みんな平等の記憶力であったなら、
学歴格差など、最初から存在していません。
記憶力はアプリオリに、確かに決まっているが、だが、記憶力は、
訓練次第で、「増強させる」ことができます。
では、記憶力の最も手軽な増強法とは、何か。
それは、「思い出す」時間を多くすることです。
著名な落語家が、昔、述べていたが、落語の内容は、やはり、記憶す
るしかない。
台本を読みながら、落語をすることなど、できないのだから。
そこで、記憶力を鍛えるために、普段から、「思い出す」練習を
しているのだといいます。
思い出すのは、何も、落語に関することだけではない。
簡単な日記をつけ、その日の朝食、昼食、夕食を、メモ程度に
思い出して、つけていくのだという。
この作業だけでも、長く続けていると、大幅に記憶力が増強されます。
今はどうか知らないが、筆者が新卒で入社した銀行では、業務内容
をメモすることが禁じられていました。
その、メモしたものが、何かの形で流出した場合、組織の機密事項
漏洩となるからです。
よって、筆者は、「記憶術」に頼るしかありませんでした。
「記憶術」といっても、魔術のようなものではなく、筆者の場合、
使っていたのは、「思い出し」と、「紐づけ」です。
「思い出し」は、その名のごとく、聞いたこと、見たことを、
思い出す作業です。
あまり頻繁にこれをやると、プライベートでも仕事のことが頭から
離れなくなり、夢にまで仕事のことが出てくるようになるので、
「リフレッシュ」、「息抜き」の時は、基本的に思い出さない方が
良い。
筆者の場合、毎週末のカラオケが息抜きだったので、その時は
徹底的に、歌うことに専念していました。
リフレッシュの時以外、例えば、歯磨きや用便、通勤時などに
「思い出す」作業をしていると、とても効果的であります。
記憶術のもうひとつは、「紐づけ」である。
これは、特に難しい記憶法ではなく、例えば、銀行員時代の話に
なるが、カルトン、という、お金の入れ物があるのですが、
この作業の時には、カルトンを縦向きに置く、この作業の時には、
斜めに置く、といった具合に、自分の行いたい作業と、覚えたいもの
を「紐づけ」するのです。
これが意外に、効果が高いものでありました。
「この作業をする時はこうする」、と、自分なりに決めてしまうと、
意外にも、物事を覚えられるのです。
要は、記憶力に生まれつきの差はあっても、それを生かすか、生かさ
ないか、鍛えるか、鍛えないかで、のちに人と大きな差がつきます。
「記憶は記憶を呼ぶ」
ことを頭に置いて、ライバルたちに差をつけましょう。
「本日のポイント」
「記憶力で差別化を図る」
プロフィール
安川 典孝
宇都宮高校、学習院大学 英語英米文化学科卒。
教育業界に7年、近能労務管理事務所に10年、身を置き、2024年、営業部長に就任。
趣味は、カラオケ、読書(特にビジネス、自己啓発)
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